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優しく、殺して。

「Killing me softly」は、The Fugeesで知った。

最初に世界中でヒットしたのは、Roberta Flackが歌う「Killing me softly with his song」で、更にその前にLori Liebermanが「Killing me softly with his blues」を歌っていたそうだが、とにかく私をKillingしたのは、The Fugeesだった。

ボーカルのLauryn HillにもKillingされ、彼女の写真を美容院へ持っていき、アフロにした過去もある。
十代の私にとっては、レゲエの神様であるBob Marleyの息子、Rohan Marleyと恋に落ちることも素敵で、Laurynの全てに憧れた。


“Strumming' my pain with his fingers
 Singing my life with his words 
 Killing me softly with his song 
 Killing me softly with his song 
 Telling my whole life with his words 
 Killing me softly with his song” 

日本人のボーカルも、多くの方がこの曲をカバーしており、曲名の「Killing me softly」は基本「優しく歌って」と訳されている。
この歌詞の甘さにもKillingな私は、「優しく、殺して」と訳したい。

“彼の指が、私の痛みをかき鳴らし 
 彼の言葉で、私の人生を歌ってくれる 
 歌って、優しく、殺して 
 歌って、優しく、殺して 
 私の人生の全てを教えて 
 歌って、優しく、殺して”



かく言う私も、かつてジャズシンガーをしていた。
ライブでは「Killing me softly」を、The FugeesのHIP HOPのリズムでカバーした。

あるライブで、ジャズクラブのバーテンダーが
「何か、好きな曲名を教えて下さい。それをイメージしたカクテルを、今日のカクテルにします」

私は即
「Killing me softly」
と答えた。

ライブのMCで、
「今日のカクテルは、次歌うKilling me softlyをイメージして作って頂きました」
と、宣伝もした。


ライブ後、カクテル名は「with his song」まで付けるべきだったと後悔した。
優しく、殺してくれるカクテル。

「一杯も売れませんでした…」
と報告してきたバーテンダーの言葉は、心なしか「Kill you」に聞こえた。

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胸がかきむしられる、切なさ。

最近、久しく失恋していない。

モテるという、カラフルなものではない。
失恋していた思春期を思い出すと、白黒の自分が浮かぶ。
要は、思春期をはるか昔に卒業したものの、失恋うんぬんは年齢のせいではないと思いたい、メンドークサイ私がいる。


そんな私に、久々の失恋感を味合わせてくれた曲がある。
胸がかきむしられる、切なさ。
BIGBANG「IF YOU」の日本語版である。


かつて私は黒人に憧れ、HIP HOPの歌詞のライム(韻)に憧れた。
その曲の元ネタになったJAZZにも憧れ、ライムで遊ぶオシャレさに長い歴史を感じた。
ただ、英語と日本語、他国語は、明らかにリズムが違う。
一音に乗る、言葉の数が違う。
例えば英語で作られた曲を日本語に直しても、またその逆も、大抵リズムの違和感でダサくなる。
それが上手くいく時、とてつもないセンスを感じる。

BIGBANGの「IF YOU」は、原曲韓国語の歌詞対訳と、日本語版の歌詞と、内容はほぼ同じである。
でも、単純に対訳ではない。
日本語歌詞を作ったG-DRAGONとSHOKO FUJIBAYASHIに、センスを感じずにおれない。


ギターだけのイントロ。
ラップがメインのT.O.Pが、オクターブ下で歌い出す。
続くV.Iが、裏声交えて歌う。

対訳 
“遠ざかる後ろ姿を見つめていたら
 小さな点になって消えた 
 時が経てば忘れられるだろうか 
 昔を思い出す 君を思い出す” 

これが日本語歌詞になると 
“見送る後ろ姿小さな 
 影になって見失う 
 時が経てば忘れるさ 
 消えはしない 消せはしない” 

この「小さな」と「忘れるさ」のライム。
このライムは、日本人ではなかなか踏めない。
それをノンビブラートで歌われると、日本語がストレートに突き刺さる。
そんな時、G-DRAGONが、胸が潰れてしまいそうな切ない声で歌う。

対訳 
“IF YOU IF YOU 
 まだ手遅れじゃないなら 
 もう一度やり直せないかな” 

これが日本語の歌詞になると 
“IF YOU IF YOU 
 もしまだ間に合うなら 
 オレたちやり直せないか?” 

対訳の語尾通り「オレたちやり直せないかな」と歌ったとして、ライムは踏めている。
そこを「やり直せないか?」と歌うG-DRAGON。
語尾を「Kaーah−ah?」と一音ずつ上げて歌う。
胸がかきむしられる、切なさ。
初めて聴いた時、ここで泣いた。 

対訳 
“IF YOU IF YOU 
 君も僕みたいに苦しんでいるなら 
 もっと単純に考えてみない? 
 そばにいる時 大切にしていれば” 

これが日本語の歌詞になると 
“IF YOU IF YOU 
 同じ痛みお互いに 
 感じてるのならもう一度 
 いつだって優しくしてたら...” 

この歌詞は、対訳の方が意味は理解しやすい。
ただ、この日本語歌詞を歌うG-DRAGONは、母国語の日本人が淀みなく歌うのでは出せないリズムと、スピードを感じさせる。
「いつだって」は「Itsu Da--ah--tu」
「優しく」は「Ya--Sa--Shiku」
「shitetara...」はほぼ無音で呟く。



音楽のリズム。
歌詞のリズム。
速度ではなく、スピードを感じさせるリズム。
G-DRAGONの「Itsu Da--ah--tu  Ya--Sa--Shiku  shitetara...」
この一節で、私は「IF YOU」に恋に落ち、失恋した。

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どんなに小さなつぼみでも。

去年、入院した。

人生初めての、入院、そして手術。
自覚症状はほとんどなかった為、突然湧いて出たような「あなた、病気です」宣言。
続けて「開けてみないと何とも言えないが、手術、頑張ります!!」宣言。

有り難いことに手術は成功し、今は元気だから笑って言えるが、宣言当時も
「へぇ、そうなんだ」
と、へらへらしていた私に、主人はただただ驚いていた。
かく言う私も、子供の頃は、注射の日の2週間前から溜め息をつくという、痛いの痛いの大嫌いだったはずなのだが…。
へらへら大人の私が、唯一溜め息をついたのが「禁酒」だったことに、主人は苦笑するばかりだった。


入院前に、主人がDVDをプレゼントしてくれた。
普段私がカラオケでよく歌う、「嵐」のライブDVDである。
音楽はリズムだ。がモットーな私にとって、嵐は全員リズムがいい。
歌もダンスも上手で、しかも面白くて、音楽のセンスも良くて、見た目もかっこよくて、私とキーが同じで…
なんて言い出すと、止まらない。
手術日までは、先生の勧めで個室を取っていた為、入院初日に主人といそいそDVDを見た。瞬間。
「あれ…?」
ライブ会場から見えるビル群が、病院から見えるビル群と同じだった。
無知で土地勘のない私は、野球場があることは知っていたが、こんな大きなステージが近くにあることは知らなかった。
主人もリンクせずにプレゼントしてくれていた為、二人で妙に感激した。
私に至っては「自分への応援」と勘違いできて、感情移入した。
一曲目は「Happiness」だった。

“走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう
君だけの音を聞かせてよ 全部感じてるよ 
止めないで 止めないで 今を動かす気持ち 
どんなに小さなつぼみでも 一つだけのHappiness”



手術が終わってからは、4人部屋へ移動になった。
元々自覚症状がほとんどなかった為、一週間経たないうちに歩き回り、友達もでき、入院生活をエンジョイした。


退院後しばらくして、家で嵐のDVDをまた見た。瞬間。
主人の目が、ふと真っ赤になった。
あぁ…入院初日の、あの晩を思い出しているのかな…。

思えば、自分ばかりノホホンと「Happiness」を歌い、主人はひとり、心配で、孤独だったかもしれない。


「どうしたん?」
と、聞いてみた。

すると主人は、
「手術後な、おまえの顔がパンパンに腫れて、めっちゃ恐かった」
と笑った。




パンパンに腫れ上がったつぼみだけど。
まぁ今笑えるのなら、ぎりぎりのHappiness…。

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